マンゴーを食べるとピリピリする理由
甘くて濃厚な味が特徴のマンゴー。たまに「食べたら舌がピリピリした」という人がいます。これって大丈夫なんでしょうか。マンゴーが悪くなっていたからピリピリするの?それともほかに理由があるのでしょうか。
マンゴーが完熟になりすぎると、たんぱく質分解酵素が増えすぎる
マンゴーを食べて舌がピリピリする理由は、マンゴーに含まれている「たんぱく質分解酵素」のためです。これはマンゴーだけでなくパイナップルやキウイ、メロン、パパイヤなどの南国原産の果物にたくさん含まれています。
たんぱく質を分解するための酵素ですから、上手に使うと固いお肉を柔らかく調理できるなど利点も多いのですが、この酵素に弱い人がたくさんのマンゴーや南国フルーツを食べると、舌を保護している膜がとけてしまい(人体のほとんどはたんぱく質でできています)、舌が敏感になるのでピリピリするのです。
マンゴーの成分にはアレルゲンになるものが含まれる
これ以外に、マンゴーアレルギーということも考えられます。マンゴーに含まれている成分には、カルドールやマンゴールというものがあります。カルドールやマンゴールは主に皮の部分に多く含まれるのですが、果肉にもわずかですが入っています。
そのため、マンゴーアレルギーの人が果肉を食べると口の中がピリピリしたり、のどがかゆくなったりするのです。初めてマンゴーを食べるときは、異変があったら食べるのをやめて様子を見ましょう。そして喘息のような呼吸症状が出たらすぐに救急車を呼ぶことです。
ごくまれなケースですが、マンゴーで生命にかかわるアナフィラキシーショックを起こすこともあり、気管支ぜんそくの発作のきっかけにもなります。マンゴーを食べてすぐ症状が出る人もいますし、食べてから1~2日後に強いかゆみが出る人もいますから、くれぐれも注意しましょう。
ピスタチオ、銀杏、ラテックスアレルギーの人は気を付けて
ちなみに、マンゴーアレルギーの人はピスタチオや銀杏のアレルギーを起こす可能性が高いです。またゴムでアレルギー反応が出るラテックスアレルギーの人もマンゴーでアレルギー症状が出ることがあります。マンゴーを食べる前に、自分は大丈夫かどうかちょっと考えておくといいでしょう。
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