マンゴーの賞味期限が分かりにくい
マンゴー大好き!というひとでも、マンゴーをいつごろまで食べられるのか、はっきりわからないことも多いでしょう。さすがに切ったら果肉の色が変わっていた、なんてことがあればもう食べられないとあきらめられますが、フレッシュマンゴーってどれくらいの期間なら食べられるのでしょうか。
マンゴーの甘い匂いが決め手
購入してから3~4日。これくらいがマンゴーの食べごろです。
マンゴーは追熟が必要なフルーツなので、完熟になるまでは袋にいれて室温でおいておき、触ってみて皮が柔らかくなってきたらおいしいタイミング。購入後3~4日間が賞味期限の目安ですが、マンゴーはいろいろな条件で完熟になるまでの期間が違います。同じ箱に入っていたマンゴーでも一個ずつ完熟までの期間=賞味期限が違っているのです。
ネットで購入したマンゴーには、「食べごろカード」が入っていることもあります。食べごろの日付がわかると便利ですが、最後は自分の指と鼻で完熟したかを確かめるのが一番です。マンゴーは完熟近くになると、えも言われぬ甘い香りを出します。いい匂いがしたら食べごろと覚えておきましょう。なお追熟中は絶対に直射日光の当たらない場所に置くことをお忘れなく。
最長7日くらいの追熟で濃厚マンゴーのできあがり
最低3日か4日の追熟に、気温が低かった時などはもう1日追加して5日間くらいの追熟をすれば、たいていのマンゴーは柔らかくなっています。
これで冷蔵庫に入れれば食べごろ間違いなしですが、人によっては、もうちょっと濃厚さ、柔らかさがほしいなと思うことがあります。
こういう方は最長7日間くらい追熟させてからいただきましょう。マンゴーは食べる直前、せいぜい30分か1時間前くらいに冷蔵庫にいれるのがいいでしょう。あまり冷やしてしまうと、甘さを感じにくくなるからです。これで甘くておいしいカットマンゴーのできあがりです。
生マンゴーの追熟中は絶対に冷蔵庫に入れないで
生のマンゴーは食べごろが難しいのですが、保存期間を延ばそうと冷蔵庫に長く入れておくのはNGです。マンゴーの呼吸量が低下してしまい、香りが飛んでしまいます。また、いったん実が冷えきってしまうと、あとから室温にもどしてももう追熟しません。完熟が確認できるまで冷蔵庫には入れないのが大事です。
マンゴーの表面に黒い斑点があるのは大丈夫?
マンゴーは高級すぎてあまり頻繁に食べる果物ではないですね。それだけに食べごろがよくわからない。もしマンゴーの皮に黒い斑点が出ていたら、これは食べてもいいものでしょうか。珍しい果物なので、食べられるかの判断もつけにくいのです。
黒い斑点は炭疽病が原因、食べられるがすぐに食べること
マンゴーの表面に黒い斑点がでても、食べられないことはありません。ただし、すぐに食べたほうがいいでしょう。なぜなら、マンゴーの表皮にあらわれる黒い斑点は、炭疽病によるものだからです。カビのような糸状の菌が原因で、斑点のある部分は中の果肉も黒くなっています。斑点のあるマンゴーは、とりあえず切ってみましょう。着ると、黒い斑点部分は中の果肉も傷んでいるのがわかります。じゃあもう食べられないかというと、斑点のない場所はおいしく食べられます。つまりマンゴーを切るときに斑点部分だけを取り除いてしまえば、十分食べられるのです、斑点は部分的にマンゴーを悪くしているので、まるごと1個がダメになっているわけではありません。
斑点マンゴーを見つけたら、ほかのマンゴーから隔離して
ただし、黒い斑点が出ているマンゴーは直ちに食べたほうがいいです。さらに一つのマンゴーに黒い斑点が出たら、他のマンゴーとは別の場所に隔離しましょう。炭疽病はマンゴーの病気ですから、同じ箱に入っている周囲のマンゴーにうつってしまいます。そのまま放置しておくと、箱のマンゴーぜんぶに斑点がでてしまい、おいしく食べられなくなるのです。マンゴーの斑点は、一見するとバナナのシュガースポットのようです。斑点ありのマンゴーのほうがおいしそうに見えますが、店頭で購入する場合は食べられない部分もあるマンゴーだということを覚えておきましょう。
斑点マンゴーは「訳アリ品」としてお値打ちに買えることも
斑点があっても、そこを取り除けば食べられる。それを逆手にとって、黒い斑点が出たマンゴーをあえて「訳アリ品」「すぐに食べてね」という形で格安販売することがあります。マンゴー好きならこまめにチェックをしておいて、ダメな部分もあるということを理解したうえで購入するとお値打ちにマンゴーを味わえます。
マンゴーが腐ったらどんな味になる?
どんな果物でも収穫後に放っておけば傷んでしまいます。とくにマンゴーやメロンのように、常温での追熟(ついじゅく)が必要な果物は、食べごろがわかりにくいんです。甘くするのには熟さなければならないし、食べごろを過ぎると生ものですので腐ってしまいます。もし腐ったり、いたんだマンゴーを食べたらどんな味がするのか、腐っているかどうかを見分けるポイントを紹介していきます。
味というより、食べた瞬間口の中がピリピリする
傷んだマンゴーを食べると、味というより食べた瞬間に口がピリピリすることが多いです。
これはマンゴーやメロン、パイナップル、パパイヤなどによくあることで、原因は果物に含まれるたんぱく質分解酵素によるもの。
完熟が過ぎてしまうと、マンゴーなど南国の果物は、含まれているたんぱく質分解酵素が増えすぎてしまって口の中でピリピリと刺激を感じるのです。
こうなると食べごろは過ぎてしまったと判断しても良いでしょう。完熟を過ぎて傷みかけているので、美味しくないと感じたらあまり食べないほうが懸命。
マンゴーやメロンは、食べごろを見極めるのがとてもむずかしい果物です。未熟な状態ではおいしくありませんし、追熟の必要があるため冷蔵庫にしまっておけません。タイミングを見計らって食べるようにしましょう。
果皮を見て状態を判断する方法
では、マンゴーの食べごろはどうやって見分けるか。
マンゴーの外側は、皮全体が薄く白い粉をふいたようになっています。
白い粉はホコリではなく完熟前の自然な状態の証拠。
この粉が落ち着いて表皮全体がしっとりと湿った状態になったときがベストタイミングになります。
皮にオイルを塗ったようにつやが出てうるおってきたら、匂いをかいでみましょう。甘い香りがすれば食べごろの証拠。さっそく冷蔵庫に入れて冷やして食べましょう。
コメントを残す